PCI DSS Self-Assessment Questionnaire(以下「SAQ」)は決済システムの準拠状態をチェックするための自己問診票で、レベル2~4の加盟店およびレベル2のサービスプロバイダに適用されます。
SAQは、事業者がPCI DSSの各要件を満たしているかどうかを評価するためのチェックシートです。たとえば、VISAなら取引件数が年間600万件未満の加盟店と取引件数が年間30万件未満のサービスプロバイダに適用されます。
決済システムを自社で設置しているか、または取引の過程でカード会員データを電子的に保存している加盟店に適用されます。チェック内容は上述のSAQ A-EPよりもさらに広範になり、PCI DSSの加盟店向けの要件がすべて含まれています。
PCI DSS SAQは10種類あり、提供するペイメントサービスによって異なるSAQが適用されます。どれが適用されるかは一般にアクワイアラから通知されるか、もしくはQSAがCDE(カード会員データ環境)やカード会員データ(カード番号など)に関わる手順、データフローなどを確認し、適用されるタイプを正確に判断します。また、こちらのPCI DSS SAQのタイプ説明を参考にすれば、大まかな判断が可能です。
PCI DSS SAQは毎年定期的に実施、更新する必要があります。PCI DSSのことがまだよくわからない、SAQのタイプの違いについてもっと詳しく知りたいという方は、QSAやQSACに専門的なアドバイスを求めることで、効率的かつ適切なPCI DSS準拠を実現できるでしょう。
キーワード:PCI DSS SAQ、自己問診票