PCI DSSは、カード会員データを伝送、保存、処理するすべての事業者に対し、各カードブランドもしくはアクワイアラ(Acquirers)を通じて、セキュリティ要件への準拠を求めています。これには、処理された取引件数(Transaction Count)に基づいてレベル分けされた要件が含まれます。
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1. 取引件数600万件/年 以上 | 毎年1回PCI DSS訪問審査を実施、かつ四半期ごとにASVによるネットワークスキャンを実施 | 認定セキュリティ評価者(QSA) 認定スキャンベンダ(ASV) |
2. 取引件数100万件/年 以上 | 毎年PCI DSS自己問診(SAQ)を実施、かつ四半期ごとにASVによるネットワークスキャンを実施 | 加盟店 認定スキャンベンダ(ASV) |
3. 取引件数2万件/年 以上 | 毎年PCI DSS自己問診(SAQ)を実施、かつ四半期ごとにASVによるネットワークスキャンを実施 | 加盟店 認定スキャンベンダ(ASV) |
4. 取引件数2万件/年 以下 | 毎年PCI DSS自己問診(SAQ)を実施、かつ四半期ごとにASVによるネットワークスキャンを実施(オプション) | 加盟店 認定スキャンベンダ(ASV) |
基準
PCI DSSの主な目的はカード会員データの保護であり、12のセキュリティ要件はカード会員データを何重にも守っていると考えることができます。
脆弱性
暗号化
システム
開発
データ
監視
ネットワーク、ファイアウォール
アクセス制御
ポリシー
PCI DSS 認定審査およびコンサルティング
PCI DSS認定審査とコンサルティング作業の流れは、下図の通りです。通常、計画作成から実施、認定取得までの準拠プロジェクト全体に要する期間は、中小規模の事業者様で約6~8週(システム開発の日数は含まない)、大規模の事業者様で約8~12週となります。この期間には計画、コンサルティング、認証の各フェーズが含まれます。なお、翌年のPCI DSS審査では、主に実施済みのセキュリティ対策や技術的なセキュリティ保護システムがチェックされます。
PCI DSS認定審査サービスは長期的、持続的な評価作業になります。設計開発、技術項目の実装、コンサルティング、そして正式審査という準拠プロジェクトの前段階を通じて、担当のPCI DSS QSA(認定セキュリティ評価者)から事業者様にシステム、技術、管理の各方面にわたる調査結果をお知らせすると同時に、システム設計、フレームワーク、文書や管理作業の修正についても随時ご提案させていただきます。
PCI DSSの認定審査に合格すると、当社のPCI DSS QSA(認定セキュリティ評価者)が準拠報告書(ROC、Report On Compliance)と準拠証明書(AOC、Attestation of Compliance)を発行します。事業者の責任者様の署名をもって、認定審査のプロセスは完了となります。
セキュリティ要件と準拠のポイント
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